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ビジネスパートナーを持ったきっかけと大事なポイントは?「稼女セミナー おひとり様から抜け出すタイミングとパートナー選びのポイント」Vol.2

ビジネスパートナーを持ったきっかけと大事なポイントは?「稼女セミナー おひとり様から抜け出すタイミングとパートナー選びのポイント」Vol.2

株式会社Woo-By.Style
代表取締役
野村美由紀

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ビジネスが回り始めると、1人では抱えきれない量の業務が生じます。そうすると、他の人に仕事を頼むことに。つまり、ビジネスパートナーを得ることになります。

〝1人でビジネス〟を脱するタイミングやポイントについて、わが社(ウッビースタイル)の経験をお話しします。

ビジネスパートナーを得るきっかけは東日本大震災

わが社は最初、全国の作家さんから預かってきた手作りの雑貨をプロデュースして売る、という事業をしていました。スタート時の社員は4人なので、実は私の場合は1人だけで事業を行う経験がないのです。スタートから各人が役割を持ち、責任を持っている部分を全てお互いチェックし合っていったので、組織化が早くできました。

当時は、ノウハウや体験、経験など知的財産を社内担保しようとしました。つまり、必要なことを自分たちで行う、というのが財産だと思っていたのですね。本業はもちろんのこと、パソコンなどOA機器に詳しい社員がいると、使用方法を聞いたり、修理を頼んだりして、社内で対応していました。加えて、今後さらに社員を増やす方向で考えていました。

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ところがその時、震災が起きたのです。

震災後、今まで積み重ねてきたものが音を立てて崩れていきました。私たちの事業である手作りの布雑貨の販売は、生活を楽しむジャンルなだけに、震災直後の世の中で、私たちの商品の必要性は低かったと思います。大打撃を受け、このままでは社員を守れないという事態に。辛かったのですが、家庭を持つ男性社員たちに転職を勧めました。「もちろん、残りたいというのなら、私は頑張るけれども、いつまで続けられるか分からない」とも伝え、結局、彼らは転職しました。

その結果、全てを社員、社内で完結させる体制に無理が生じて、自分たちの本当にやりたいことができなくなってしまったのです。これでは本末転倒です。

OA機器の整備は、プロに頼まざるを得なくなりました。ところが、当たり前ですが、プロの方がはるかに確実でいい仕事をしてくれました。プロに頼むことで、社内の負担は減り、本業にかける時間も労力も増やせるようになりました。

そして、ウェブショップで販売する、といった自分たちだけではできない専門的なスキルが必要になった時にはスタッフが増えていき、直営店、委託、ウェブショップと市場を広げ、業務を充実・拡大することができました。

このように、さまざまな経験を通して分かったのは、自分以外でもできる業務や作業が増えてきたり、自分よりも知識や技術が優れている人に頼んだほうがいいと思ったりした時が、まさしく「ビジネスパートナー」が必要になる時期です。そして他の人に仕事を頼むことで、ビジネスの発展につなげることができます。

〝自分だけ〟にこだわる必要はない、ということです。

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大事なことはビジネスパートナーとの価値観の共有

社外の人に頼む場合、日常のコミュニケーションという点では、今までと同じレベルではなくなりました。でもプロですので、こちらの要求をきちんと伝える努力をすれば応えてくれる可能性は高いです。つまり、ビジネスパートナーを得ることで大事なことは価値観の共有です。プロだからといって、能力が高ければいいというものではありません。一緒に仕事をしていく上で、価値観の共有の部分はウエイトが大きいです。これは今でも苦労と工夫を重ね続けています。

稼女が他の人に頼むタイミングは

ここまでは、わが社の話をしてきました。では、稼女が他の人に仕事を頼むタイミングはいつがいいでしょうか。

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稼女の皆さんが1人で全てを抱えるのはつらいと思います。実際、私の周りの稼女の皆さんで大変な思いをされている人は多いです。作家さんがウェブショップで布雑貨を販売するとなると、布を調達し、制作、ラッピング、撮影、販売サイトに商品登録、支払いの設定、運送業者との契約、納品書書き、発送など・・・。販売者側の提供する業務が大変な量になることは想像がつきますよね。そうすると、一番時間をかけたい作品制作の時間がなくなってしまいます。

全ての業務、作業を1人で行うのが大変、と思ったときが、他の人に仕事をお願いするタイミングですよ。

そして、ビジネスパートナーと価値観を共有しながら、今後の自身のビジネスの発展に注力してくださいね。

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