skip to Main Content
働く環境はあなた自身でつくる  12年の経営ノウハウを生でお届けする「稼女セミナー」解説vol.3

働く環境はあなた自身でつくる 12年の経営ノウハウを生でお届けする「稼女セミナー」解説vol.3

株式会社Woo-By.Style
代表取締役
野村美由紀

103198056_1043126979454069_4784401565525999616_n

ビジネスを行う準備の2つ目の項目は「環境の準備」です。ここでは「物理的な環境の準備」と、「ライフステージに合わせた協力者を設定すること」、さらに「家族とのコミュニケーション」について考えてみましょう。

ビジネスを行うのであれば、事業所所在地の公開は必須

3287610_s

物理的な準備としては、個人事業主だと開業届を提出し、そこに自宅の住所を書く必要があります。WEBショップを運営すると特定商取引法に基づき、広告の表示といって、事業者の氏名(名称)、住所、電話番号などを表示しなければなりません。そのためどうしても個人情報は公開されます。

女性は自分の家の住所を公開することに抵抗感を持つ人が多いのは事実。理由はお子さんがいる方の「子どものことが分かるのが嫌だ」という意見が目立ちます。

でも商売をやろうとした時点で、それはすでに個人情報ではなく、あくまでもビジネスとして使う所在地にあたります。そこは割り切るべきだと思います。

これもある意味気持ちの準備の分野だと思いますが、それでもやはり自宅の住所を公開することが嫌であれば、環境として自分でオフィスなど事業所として所在地を公開できる場所を探す必要があります。私が起業した当時と比べ、シェアオフィスなど、オフィスとして借りることができる物件はたくさんあります。いろいろ調べて、自分の事業所として使えるところを探すのも一つの方法です。

3159976_s

自分で環境をつくりつつ 協力者とつながっていこう

環境はつくるものです。もちろん人からもたらされる環境も当然ありますが、自分が経営をしていくならば、与えられた条件の中でどう環境をつくっていくか、課題があるならば、それをどうクリアするかが継続の鍵となるでしょう。

私は0歳の子どもがいる時から自営業でしたが、子どもの成長・生活や仕事環境など状況の変化に対応するために環境づくりを行い、その都度家族の理解をもらいながら、事業を大きくしていきました。
例えば次第に荷物が増えて家の中で事業と生活の住み分けが難しくなり、外に事業所を出したこともあります。そうやって自主的に動いていかないと、すぐに行き詰ってしまうのです。言い訳しているだけでは成功しません。どんどん自分で環境をつくっていきましょう。

とはいえ自力ですべてやろうとすると苦しくなってしまうので、素直に協力してもらえる人とのつながりをつくっておきましょう。例えば保育園は育児の協力者で、デイサービスは介護の協力者だと思います。

当社の社員の中には、お父さんをデイサービスに送ってから出社するため、9時の出勤はできないため、9時半にしている方がいます。会社に「こういう理由で出社時間を9時半にしてもいいですか?」と相談してみて、会社側が「いいですよ」と答えたら、それも自分で環境をつくったことになります。そういうチャレンジでいいと思うのです。

P1020439

素直にいろいろな人に状況を説明しましょう。同情を買うのではなく、しっかり自分で環境をつくることの一つとして、人に協力を求めることは、非常に大事です。

特に家族との「報・連・相」を忘れないこと。

事業が失敗した理由を聞いた時に、「旦那とうまくいかなくなった」「旦那から怒られた」という回答が非常に多いのです。人間同士なので、どこにいるかが分かっていると安心感につながります。だからこそ、「報・連・相」は意識的にやるべきことだと思っています。

あとは、無理にやりすぎないこと。1人だけで進めずに、細かく家族と対話していくことが、女性のビジネスが続くポイントだと思います。そこがうまくできている人は、事業を継続することができている、という印象があります。

次回はビジネスの事前の準備のラスト。「お金の準備」についてご説明します!

Back To Top