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参考にしたい【家計の危機を立て直す方法ランキング】

参考にしたい【家計の危機を立て直す方法ランキング】

ビジネス上の問題解決を考えるメディア「Biz Hits」を運営する株式会社ビズヒッツでは、仕事やお金にまつわる様々な情報提供を行っています。今回は、全国の社会人男女500人を対象に「家計の危機を立て直す方法」についてアンケート調査を実施し、その結果をランキング形式にまとめました。

公開されている調査結果をもとに、「なぜそうなるのか」「どうすればよいのか」を考えながら見ていきましょう。

【家計に危機感を覚えるとき】1位は「貯蓄が増えないとき」

【家計に危機感を覚えるとき】1位は「貯蓄が増えないとき」

まずは、「家計に危機感を覚えるのはどのようなときなのか」を聞きました。ランキングごとに回答コメントを見ていきましょう。

1位:貯蓄が増えないとき

・カードの支払いなどに貯蓄用のお金を充てることになり、結局貯蓄できなかったとき(26歳 女性)
・節約術を使って切り詰めているつもりなのに、貯蓄がほとんど増えないとき(30歳 女性)
・通帳の残高が徐々に減っていくのを見たとき(55歳 男性)

毎月の収入から「このくらいは貯蓄に回そう」と決めている人は多いのではないでしょうか。しかし、予定通りの貯蓄額が確保できなかったり、貯蓄そのものができなかったりすると危機感を覚えるものです。

また、貯蓄の取り崩しは「その月の収入よりも、出費のほうが多かった」ということになります。残高が減り続けている場合は、早急に何らかの対処が必要ですね。

2位:出費がかさんだとき

・「車のタイヤ代」「家電の購入」など、大きな出費があったとき(28歳 女性)
・衝動買いしてしまったとき(32歳 女性)
・子どもたちの進学時期(48歳 男性)

家電の故障などによる買い換えは、予想できないうえに金額も大きいのが辛いところ。税金の納付や車の維持費、学費や受験費用などは予定されている出費ですが、金額が大きいため「こんなに払った」と危機感を覚える人もいるようです。

「衝動買いしてしまった」「外食が多かった」など予定外の出費があると、カードの引き落としを調整することになったり、貯蓄予定額を削ることになったりと影響が大きく、危機感も刺激されるでしょう。

3位:お金のために我慢するとき

・友達に誘われても、金欠で外食にいけない(26歳 男性)
・牛肉や海老など、好きな食べ物が買えなくて我慢するとき(30歳 女性)
・趣味関連アイテムの購入を躊躇してしまうとき。高い食材を買い控えるとき(49歳 男性)

毎月の出費には、生活を維持するために必要なものと、生活に潤いを与えるためのものがあります。外食や高級食材、趣味や交際に使うお金は「生活に潤いを与えるためのもの」です。

贅沢品と言い換えることもできますが、多少の贅沢は楽しまないとストレスが溜まってしまいますよね。とはいえ、贅沢をしてお金が減ってしまったという危機感で楽しめないのなら本末転倒となるため、バランス調整が必要です。

貯蓄を家計のバロメーターにしている人が多い

4位以降のランキングは、次のようになっています。

4位:急な出費があったとき
5位:食費・光熱費が高いとき
6位:赤字になるとき
7位:収入が少ないとき

多くの人が、予定外の出費で危機感を抱き、思うように貯蓄できなかったり赤字に転じて貯蓄を切り崩したりしていることがわかりました。なかには、特に贅沢をしているわけでもないのに、なぜ貯蓄が増えないのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

不景気が続く日本の「平均賃金」は、30年もの間ほとんど上がっていません。その一方で、物価は上昇しているわけですから、同じように生活していてもいつの間にか「収入<支出」になってしまう可能性があるのです。

では、危機感を覚えたとき、家計を立て直すためにどのような行動をとる人が多いのでしょうか。

【家計の危機を立て直すためにしていること】1位は「支出を減らす」

【家計の危機を立て直すためにしていること】1位は「支出を減らす」

家計の危機を感じたとき、83.6%の人が何らかの行動を起こしています。そのうち、最も多い回答が「支出を減らす48.2%」、次いで「収入を増やす&支出を減らす26.0%」、最も少ない回答は「収入を増やす9.4%」でした。

長期的視点では「収入を増やす」ことが有効ですが、すぐに実行できるとも限らず、増収もすぐには反映されません。「まず、支出を減らそう。しばらく節約しよう」と考えることは当然の流れでしょう。

では、具体的にはどのように支出を減らすのでしょうか。

【家計立て直しの具体的な方法】1位「食費を見直す」2位「無駄を削る」

【家計立て直しの具体的な方法】1位「食費を見直す」2位「無駄を削る」

「家計の危機を立て直すために、何かしら取り組んでいる」と回答した418人に具体的な方法をたずねたところ、次のような結果となりました。

1位:食費を見直す

・できるだけ安いスーパーに行く(23歳 女性)
・とにかく外食をしない。自炊に加え、お弁当と水筒を持参し、貯蓄額を増やせるようにしている(36歳 女性)
・肉を少なくして代わりに卵で栄養バランスをキープしつつ、食費を削る(42歳 男性)

「安い食材をまとめ買い」「外食をせず自炊」「節約レシピを参考にする」などの工夫で食費を減らしているという人が多く見られました。外食中心の生活を自炊に切り替えることができれば、家計改善効果は大きくなります。ただし、一人暮らしの場合は食材を使い切れずに無駄が出てしまうケースも珍しくありません。冷凍保存などを工夫することで、食材を使い切り、調理時間の短縮効果も見込めます。

2位:無駄を削る

・無駄な買いだめをしない(41歳 女性)
・不要なものは買わない。以前は「マンガ雑誌購入」「スマホゲーム課金」に月1万円程度使っていたが、半分以下にした(54歳 男性)
・衝動買いせず、今すぐ必要なものでなければいくら安くても買わない。新品でなくてはいけないもの以外は中古ですます(63歳 男性)

ストック自体は悪いことではありませんが、「結局使わなかった」という経験が続くのなら買い方を考え直すべきでしょう。「欲しい!」と衝動的に購入する前に「本当に、今、必要だろうか」と自問自答すると、冷静になって買わずに済むという人も少なくないようです。

また、近年はリサイクルショップやフリマアプリなどで、まだ使える中古品を簡単に入手できます。「欲しいものは、まず中古品で探す」というコメントも目立ち、新品にこだわらない人が多いこともわかりました。

3位:副業・ポイ活をする

・副業で月数万円の収入を得ている(31歳 女性)
・なるべくポイント還元があるクレジットカードやバーコード決済で支払う(44歳 女性)
・アンケートサイトにせっせと応募して少しでもポイントを稼ぎ、灯油代の一部にあてる(66歳 男性)

収入アップをしたくても、本業の勤務時間を増やしたり、給与や時給を上げたりといったことは、自分の力だけではどうにもなりません。しかし、本業とは別にアルバイトや副業を始めることはできるでしょう。テレワークの普及などで空いた時間を副業に充てているという人も多いようです。

企業ルールで副業が許可されていない、本業が忙しくて副業の時間がとれないという人でも、ポイ活(ポイント活動)ならできるのではないでしょうか。ただし、気軽にアンケートを送ったことでトラブルに巻き込まれることも考えられますから、PCやスマホなど利用端末のセキュリティ強化やポイ活サイトの見極めは必要です。

また、クレジットカードや電子決済などは、複数利用するよりも1~2枚程度に絞って利用する方が効率よくポイントを貯められます。ポイント還元率や特典内容などを比較して、使いやすいカードや決済方法を選びましょう。支払を一元化することで収支管理がしやすくなるため、無駄遣いを減らす効果も期待できますよ。

家計立て直しに効果的な方法は「固定費の見直し」と「増収」

4位以降のランキングは、以下の通りです。

4位:光熱費を節約する
5位:固定費を見直す
6位:仕事を増やす
7位:不要品を売る

生活に必要な支出は、「住居費(家賃・住宅ローン)、通信費、光熱費、保険料、教育費(学費・月謝)など」の固定費と「食費、交際費、医療費、雑費など」の変動費に分けられます。今回の調査で「家計の立て直し方法」1位2位にランキングされた方法は「食費や趣味のお金」などの変動費を節約するというものでした。

変動費は、「今週多く使い過ぎたから、来週は減らそう」という調整が簡単です。また、「外食をやめた」「楽しみをがまんした」と節約している気分を味わいやすいでしょう。一方、固定費は支払額が決まっており、多くのものが自動引き落としされているため、多くの人があまり意識していないように思えます。しかし、節約をするうえで有効なのは「固定費の見直し」です。

光熱費や通信費は、プランの見直しや契約会社の見直しで減額の余地があります。例えば、通信費のプランを月7,000円から5,000円に切り替えると、毎月2,000円、1年あたり2万4,000円もの節約が可能です。月500円だからと契約したもののほとんど利用していないサブスクを、思い切って解約すれば年間6,000円の節約ができるのです。

もちろん、収入を増やすために仕事を増やすというのも一つの手段でしょう。しかし、過重労働となり体調を崩してしまった場合、余計に医療費がかかったり、本業に支障が出て収入が減ったりする危険性もあります。なにごともバランス調整が大切ですね。

【調査概要】
株式会社ビズヒッツ調べ
調査対象:全国、10代~60代の社会人男女500人(女性354人/男性146人)
調査方法:インターネット調査
調査機関:2022年12月6日~7日

■株式会社ビズヒッツとは
「ビジネスの悩みに対してヒットだと感じてもらえるサイトを作りたい」という想いから生まれた情報サイト「Biz Hits」の運営会社です。扱うコンテンツは、雇用形態から副業、スキルアップといったビジネスの悩み全般における情報から、ピンポイントな質問で共感を覚えるアンケート調査などバラエティ豊か。「手間を惜しまず、情熱を持って」をポリシーに掲げ、現場の悩みを徹底調査し、プロ集団の監修協力を得て、客観的かつ中立的な立場からの問題解決を目指します。

株式会社ビズヒッツ:https://bizhits.co.jp/media/

目先の節約ではなく、根本的な改善が必要なケースも

家計の危機を立て直す方法ランキングはいかがでしたか。「みんな同じなのだな」と安心したり、「そうならないように気をつけよう」と反面教師になったり、自分の家計を見直すきっかけになれば幸いです。

ここで貯蓄額を増やすコツをひとつ。「収入-支出=貯蓄」ではなく「収入-貯蓄=支出(に使える額)」。月の収入から支出額を引いて、月末に余った分を貯蓄に回すという方法ではなく、月の収入を得たら真っ先に貯蓄分をよけて、残額で生活を送るという方法が貯蓄を成功に導きます。このとき、自動積み立てなど「自動で、手数料無料で、生活口座から隔離される」サービスを利用すると効果的ですよ。

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