稼女の疲れはお風呂で解決。夏の入浴のススメ
夏になると暑くなり、お風呂の回数が減ってしまう人も多いはず。しかし夏場こそのストレスや疲れがシャワーだけでは残ってしまう。そんな悩みはお風呂で賢く解決して、仕事もプライベートも充実させるのが稼女流。
3割の女性が実践!お風呂で解決ストレスケア
今年は、お出かけする機会が例年に比べて少ないため、暑さにからだが慣れにくい傾向にあります。暑い日が続く中、疲れや体調管理の不安を感じている稼女も多いはず。夏のお風呂時間を充実させて、疲れを取ったり、体温調節に大切な「汗をかけるからだ」づくりにつなげてみませんか?
花王が湯船入浴頻度について12~69歳の女性を対象に調査* を行なったところ、夏に毎日入浴する方は36%で、冬に比べて約半分と少なくなるという結果が出ました。 夏場は湯船入浴をせず、シャワーで済ませる方も多い傾向ですが、疲労感が拔けないと感じたり、クーラーでからだが冷えたりするときには、湯船入浴がおすすめです。
入浴の3つの効果
- 温熱作用:お湯の熱がからだに伝わり、体温が上がると、皮膚の毛細血管が広がり、血行がよくなります。
- 水圧作用:適度な水圧で手足にたまった血液が押し戻されて心臓の動きが活発になり、血液やリンパの流れを促進します。
- 浮力作用:プールや海に入るとからだが浮くように、湯船でも浮力がはたらき、体重が約10分の1に。ふだん体重を支えている筋肉や関節を休ませることができます。
汗をかきやすくなる入浴法で、日中の暑さ対策を
体温を調節する発汗機能がきちんとはたらくためには、汗をかくことにからだが慣れておくことが大切です。
花王パーソナルヘルス研究所では、ややぬるいと感じる40℃のお湯に胸までつかって入浴したときに出る汗の量の推移を調べました。すると、入浴して数分後から汗が出はじめ、その後時間とともに汗の量が増えていく様子が確認できました。
湯船入浴を行ない、汗をかくことを意識してみませんか?
湯船入浴で汗をかく習慣は、からだの発汗機能の向上や体温調節機能をはたらきやすくすることにつながります。無理をしない範囲でできるだけ毎日、湯船入浴をはじめてみましょう。
汗をかきやすくなる入浴法をご紹介します。
- 入浴前にしっかり水分補給を。
- お湯の温度は40℃前後を目安とします。
- 10~20分くらいかけてゆっくり胸のあたりまでつかって入浴します。
- 湯船の中でストレッチなどをとりいれるのもおすすめです。
- 入浴後の水分補給も忘れずに。
疲れを取りたいときの入浴法「リラックス」が鍵
在宅勤務などでの長時間の同じ姿勢や、通勤などで疲れを感じたら、湯船入浴をしましょう。足のむくみや疲れは、たっぷりのお湯にしっかりつかり、お風呂のお湯の水圧原理を利用して、足にたまった血液やリンパ液を押すとすっきりしやすいです。湯船に40℃前後(ややぬるいと感じる程度)のお湯をたっぷりはって、深く、長く、10分程度つかると良いでしょう。ただし、お腹にも圧力がかかるので、妊娠中の方は避けてくださいね。お湯につかりながら、つま先から足の付け根に向かってやさしくマッサージをするのもおすすめ。また、お風呂の温浴効果を高める薬用入浴剤は、血行を促進し、冷え性、疲れ、肩こりの効果的な回復を助けてくれます。
おすすめのお湯の温度・湯船入浴時間は?
お湯の温度の好みはいろいろありますが、気分をリラックスさせたい時は、38~40℃のぬるめのお湯に10~20分くらい、全身つかるのがおすすめです。ぬるいお湯は、リラックスに関与する神経である「副交感神経」を優位にはたらかせるのに役立ちます。また入浴剤を入れて楽しむのもおすすめです。ラベンダー系や、カモミール系の香りは、リラックス気分を味わえます。お気に入りの香りで、ゆったりつかりましょう。
暑いときにも湯船入浴を上手に取り入れてみてください。湯上りの暑さが気になるときには、からだに風をあてて涼をとったり、湯上りがスーッと感じるクールタイプの入浴剤を使うのも良いかもしれません。