あなたはどんな人に、どんなふうに役に立つの? 事業を続けたい方は注目!「稼女セミナー ブランディングとファンづくり」解説vol.2
株式会社Woo-By.Style
代表取締役
野村美由紀
前回は「ブランディング」とは何かについてお話しました。
そして第2回目は、あなたのブランドについて考えてみます。「自分にブランド力なんてあるのかしら?」。そんな不安を抱えている方は、ぜひ今回のワークを行ってみてください。
自分の強みを発見する
初回と同じく、今回も読者の皆さんにワークをやっていただきます。
「あなたはどんなスペシャリストですか?」
まず自分は何が得意で、どういうスペシャリストなのかを書き出してみましょう。目安時間は5分です。
さて、皆さん書けましたか?
スペシャリストと言われて、「意外と難しいな」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このワークを行うと、「そもそも、自分は何かのスペシャリストなんだろうか?」と悩まれる人も結構いらっしゃいます。
「何を扱っている会社なんですか?」と聞かれるとすんなり答えられる人であっても、自分の特徴を説明できないケースも意外とあります。
ではどうしたら自分のことをしっかり分析して、他の人に分かるように魅力を伝えられるようになるのでしょうか?
私も経営者になったばかりの頃にこのワークを行ったのですが、その時にこんなやり方を見つけました。
その方法とは、「自分が1万時間以上やったことがあることに注目してみる」です。これまでに自分が1万時間以上携わってきたことを書き出してみましょう。
なぜ1万時間なのかというと、ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルが書いた『天才!成功する人々の法則』という本によると、どんな分野でも、だいたい1万時間継続して取り組んだ人は、その分野のエキスパートになるそうです。正社員として朝から夜まで8時間、約5年同じ分野で働くと1万時間以上携わったことになるのです
ではこれを踏まえて、もう一度先ほどのワークを行ってみましょう。
「あなたはどんなスペシャリストですか?」
今度はだいぶ書き出すことができたのではないでしょうか? 自分がこれまでどういう時間の使い方をしてきたのか明らかになったと思います。
私はこのワークを行うことによって、新たな気づきがありました。私は母親になって13年経っているので、母親業に1万時間以上費やしています。また食事も非常にたくさんの回数を作っています。
一方で、仕事にも全力で取り組んできました。商業施設の販売促進企画を5年以上やっていますし、ハンドメイド雑貨のお店を5年ほどやっていた時期もあります。それらを含めて会社経営は12年続けています。
ただし「1万時間以上費やしたもの」と考えて最初にぱっと思い浮かんだものは、母親業といった自分の生活に関わることばかりでした。つまりプライベートな自分の方が、私にとっては自分なのだと認識しているのだと思います。
このように書き出したものものは得意分野=強みとして打ち出すことができるため、自分の魅力を伝えるヒントになりやすいのです。私の場合は、女性であり、ママであり、主婦であることが強みということになります。
では、なぜ自分の強みを自覚しなくてはならないのでしょうか?
それは生き残るためです。長く堅実に残る会社を作るには、スタートラインで自己分析を行い、それを人に説明できるようになっておくことが必要です。
私は現在、企画制作の会社を経営していますが、どんな企画をするのか説明するのが一番大事になります。自分は女性であり、ママであり、主婦であり、消費者の中心にいるからこその思いつきをアイデアに昇華させ、そして形にしています。自己分析をしっかり行っているからこそWoo-By.Styleはそうしたことを柱にした企画制作の会社だということを、ビジネスの相手に説明できるのです。
第3回目はあなたの強みを使って、誰にどんな風に役に立つのか?についてお話します。