「好きなこと」「できること」を仕事にするために 困っていることを助け、徹底的にクライアントに寄り添う気持ち Vol.1
cozy blue.
代表
笠間千絵
自分の好きなこと、得意なことでお金を稼ぐ。やりがいを感じられるのは言うまでもなく、その成果でクライアントが喜んでくれれば、仕事人としてこれ以上嬉しいことはないですよね。
それを実現したcozy blue.の笠間千絵さん。もともとセラピストのお仕事をお持ちでしたが、実は全く別の分野でご自身の得意なことがありました。最初はそれが仕事につながるとは思っていなかったそうですが、さらなる仕事として確立されました。
そこには、「忙しい人を、得意分野を生かして手伝うことで、その人が本業に従事しやすくなる」という気付きと、信頼関係を築く大切さ、徹底的にクライアントに対して寄り添う気持ちがありました。
3つの仕事をこなす個人事業主
「cozy blue.」という屋号で、セラピストと健康管理に関すること、事務作業の3つの柱で仕事をしている個人事業主です。この屋号にした理由は、わが家の外壁が青だったところから。「cozy=心地よい、blue=青」という意味で、人として幸せに生きていく基本である「自分の家」のように、心地よく温かい人や家族が増えればいいな、という願いを込めました。
最初は足つぼリフレクソロジーの仕事から始めました。現在は全身のツボ押しを中心とした施術や、日頃の生活の中で、誰でも日常の食事や生活の中で簡単に取り組み、かつ続けられるセルフケアの方法をお伝えしています。
セラピストの仕事をしていくうちに、自分の健康をプロの手に任せたいなと思うほど忙しい人は、「自分のために使う時間や、やりたいと思っていることに対してきちんと時間と心を使うことができないとストレスは取れない」と気づきました。
そこで私に何ができるか考えたところ、経営者自身がやらなくてもいい事務作業や、やりたいと思っていてもスキルが足りなくて自分ではできないパソコン作業を代わりにやることだと思いつきました。
というのは、私はパソコン作業が得意だから。
ご自身が分からない中で一生懸命作業をやるよりも私に任せていただいた方がおそらく短い時間でできますし、本来やらなければいけないことにお金と時間と心を使えることで、その方のストレスは減ります。
そのようなことから、私は現在、主に家庭の中心となり、働いてもいる小さい会社の社長さんや個人事業主の女性の方に向けて、書類作りからホームページ更新などまで、パソコンを使った多種多様な作業のサービス展開をしています。一言で言うと「事務の何でも屋さん」です。
「名前のない事務」を仕事に
小さい会社の方が困っていることは、すごく専門的なことではなく、ちょっとしたこと。「名前のない家事」のような「名前のない事務」です。
お客さまたちも、明確な言葉を使って指示を出してくるわけではなく、「何となくこういうことがしたいんだけど」のような感じで相談されるので、私がキャッチしたもので形を作ります。例えばフォームだったり提案書の雛型だったりを作って差し上げる。フォルダーの整理も。言われれば何でもやります。SNSの文章を作ったり、SNSやホームページを更新したりもします。
実はこんなことが仕事になるって思っていませんでした。でも、皆さんが心おきなく仕事をしていただくためには必要なのですね。
私が作るホームページは、「SEO対策が」「検索が上位に」というより、紙の会社案内やパンフレットのようなものです。ご自身が歩かれて営業される方が、クライアント様にQRコードやURLを教えて開いていただく、もしくは検索ワードを教えて、そのワードで引けばTOPに出るようなもの。お客さまには「名刺にQRコードを付けたらどうですか?」と提案し、ホームページに誘導していきます。重い紙の会社案内やパンフレットを持ち歩かなくてもよくなりますよね。
全国から山のようにお仕事をいただきたい方は、専門の、何十万何百万かけてしっかりと作り込んだものがおすすめですが、事業内容がそこまで固まっていない、実績が溜まっていない、でもホームページは欲しい、自分の事業と一緒にホームページを育てていきたい方は、「そこまでお金をかけなくても」となると思います。そういうニーズに合わせて作成しています。もちろん、検索ワードなどのアドバイスなどはしっかり行います。
「〝ちょっとしたこと〟のニーズって結構あるんだな」と、この仕事をしていて思います。