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傘メーカーの提案で考える「ビジネスの視点を変えることとは」

傘メーカーの提案で考える「ビジネスの視点を変えることとは」

新型コロナウイルス感染拡大防止のために今年の5月に提言された「新しい生活様式」。「人との間隔をできるだけ2m(最低1m)空ける」「遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ」など、これまで習慣になっていなかったことを取り入れる必要性が出てきました。

そんな状況の中、誰もが多かれ少なかれ戸惑い、どうしたらストレスなく対応できるかを模索しています。ビジネスの世界でも、各社がさまざまなサービスや商品を通して、「新しい生活様式」が定着するような提案を行っています。

今回はその中で、傘メーカーのワールドパーティーが提案する「日傘でソーシャルディスタンスを取ろう」をご紹介します。

日傘を差すことでソーシャルディスタンスが生まれる

自分だけでなく相手への感染を防ぐために、厚生労働省では相手との距離を2m程度取ることを推奨しています。日常生活の中で社会的な距離を取ることは、会話や行動を共にする相手だけでなく、道を歩いている時にすれ違う相手ともお互いに意識しなくてはなりません。

しかし距離の取り方を常に意識できるかというと、人それぞれ。ソーシャルディスタンスの意識がない人との距離が保てず、困惑するケースも起こるでしょう。

そんな中、ワールドパーティーはインターネットで「日傘を差して歩けば、ソーシャルディスタンスが保てる」というアイデアを目にしたそうです。このアイデアはTwitter上で非常に反響があり、「目からウロコが落ちた」「自然な気遣い」など多くの共感を呼んだのだとか。

そもそもソーシャルディスタンスとは、どういった考え方なのか改めて確認しましょう。

新型コロナウイルスの主な感染経路の一つは飛沫感染。新型コロナウイルスは感染者の咳やくしゃみ、発声などによって飛び散った飛沫に含まれるウイルスを鼻や口から吸い込むことによって感染するといわれています。

そこで、感染者と一定の距離を取ることでこの飛沫感染を防ごうというのがソーシャルディスタンスの基本的な考え方なのです。

既存のものを新しい視点で見つめ直してみよう

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Twitterで取り上げられた「日傘」は、半径が50cmほど。傘の先端は近づきすぎると危ないので、自然と1mほど距離を取ることになります。お互いが傘を持てば2m以上、必ず距離を取ることができます。

ワールドパーティーは「日傘を持つことで、自然に相手にとっての気遣いもできてしまう。これこそ、スマートでナチュラルなソーシャルディスタンスの形と言えるのではないでしょうか」と指摘し、日傘の使用を呼び掛けています。

この事例から「自分だけでなく、相手のためにも」という気遣いの視点が、世の中に広く受け入れられるために必要な要素だと気づきます。

コロナで変わってしまった世界に対応するために、新しいことを始めるのも一つの方法でしょう。しかし今までのものを新しい視点で見つめ直すことで、大きな発見があるかもしれません。

皆さんもこの機会に「自分の既存の商品やサービスが、どのように社会の役に立つのか?」という視点を持ってみてはいかがでしょうか。

傘ブランド Wpc. / KiU / unnurella by WPC
株式会社ワールドパーティー

レイングッズの企画・製造・卸販売(ファッション性の高いデザインのものから、シンプルでミニマムなデザインのものまで、幅広い日傘を扱っている)
ブランドサイト  https://wpc-worldparty.jp/

参考:プレスリリース

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