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素直に自分の気持ちを決めよう!  12年の経営ノウハウを生でお届けする「稼女セミナー」解説vol.2

素直に自分の気持ちを決めよう! 12年の経営ノウハウを生でお届けする「稼女セミナー」解説vol.2

株式会社Woo-By.Style
代表取締役
野村美由紀

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事業を立ち上げる前に、まず必要なのは「事前の準備」です。ビジネスにおける準備として、私は「気持ちの準備」「環境の準備」「お金の準備」の3つを挙げています。

第2回コラムでは、「気持ちの準備」についてお話しします。

どれだけストイックにやるかは自分で決めていい

気持ちの準備も3つあります。

まずは事業を行う目的を決めて、それに対して自分はどこまでやるか、挑戦しようと思う範囲を決めましょう。

2つ目は、経営を行っていくと心折れる場面があるので、その心構えをしておくこと。

3つ目としてはプロとしてやっていくのだから、法律は守らなくてはいけない、といったことが挙げられます。

まず1つ目の「挑戦しようと思う範囲を決める」こと。事業に挫折した人の共通点を見ると、自分自身が設定していた目標と現実が離れてしまった、というポイントがありました。このように途中で迷わないために、自分はどこまで挑戦したいのか、どこまでストイックになるのかを前もって決めておきましょう。もちろんその範囲は途中で変えても構いません。

「手取りで月100万稼ぐまでは絶対やるぞ」という人もいる一方、「扶養の範囲内で続けていきたい」という人もいる。それは自分の判断で良いのです。よくいらっしゃるのが、そんなにストイックにやるつもりはなかったのに、グループや団体に所属することで、自身のイメージしていた範囲を超えた稼働量になり、つぶれてしまった人。本当はもっと稼ぎたいのに旦那さんにストップをかけられてフラストレーションがたまってしまった人もよく聞きます。自身の想像していたイメージと実態のズレが大きいと、長くは続きません。特に稼働量や目標金額のズレは要注意。こういったことに対して意識を持つことも、立派な気持ちの準備なのです。

2つ目の「心折れる」ことについて。どうしても女性が事業を行う中で、嫌だなあと感じる場面に出会うと思います。例えば私は夜の時間帯に打ち合わせをしに行ったり、交流会に参加した時に、「お子さんは大丈夫なの?」と結構聞かれます。相手に悪気はないと思いますし、私自身はそんなに気にならないのですが、実はアンケートを取ったところ、8割の方がこう言われることは嫌だと回答されていました。これがお父さんだと、その時間に外で仕事していても、「子どもはどうしているの?」とはおそらく聞かれないでしょう。しかし女性はその時間に外に出ていると言われてしまう。そういうことが気になる人は、言われても気にしない工夫をしていきましょう。

自分の身を守るためにも「法律」「税金」「保険」のことを知ろう

最後は「プロとしてやっていくのだから、法律は守る」ということ。

ビジネスをする上で最も大事なのは、プロとしての自覚です。たとえば現在、新型コロナウイルスの影響で営業ができないからと、宅配を始めているお店も増えています。しかし実はお惣菜提供業と、飲食店舗の営業の許可書は種類が違います。普通の人だったらそれを知らなくてもあまり問題ではないでしょう。その分野を仕事とする本人がしっかり法律を認識して、守っていれば良いのだと思います。自分が何かの仕事を行うのであれば、プロだということを忘れてはいけません。

その中で特に重要な知識は、「法律」「税務」「保険」。テイクアウトについては法律的な話ですが、ジャンルによって、いろいろなルールがあります。1円でもお客さまから対価をいただくのであれば、「私はプロじゃないから」という逃げは通用しません。

法律をしっかり知ることは、自分の身を守ることにもなります。また税金についても「知らなかった」という方が結構いらっしゃいます。しかしフリーランスや自営業という自分でビジネスをする立場になりたいと思うのであれば、「知らなかった」ということにならないように、決められた税金は自身で把握し、きちんと納めなくてはいけません。
ビジネスをする以上は、税金に限らずあらゆる世の中の仕組みを理解するように努めましょう。

さらに、うっかりしがちなのが保険です。具体的に言うと、私たちのハンドメイド業界では、PL保険(生産物賠償責任保険)に該当するような事故が起きることがあります。幸い当社はまだ一回も遭遇していませんが、布製の袋を作って販売したところ、中に待ち針が残っていて、それを触ったお子さんがケガをしてしまったという他社の事例もあります。

もちろん想像力を持って常に事故防止に努めなくてはいけませんが、それでも予期せぬできごとは起きます。そういう時に備えて、自分や家族、そしてお客さまを守るためにも、保険に入ることをお勧めします。

次回は事前の準備の2つ目、「環境の準備」についてお伝えします!

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